境界性パーソナリティ障害による不安定な対人関係
境界性パーソナリティ障害で目立つ症状として、不安定な対人関係があります。境界性パーソナリティ障害は分離不安を抱えているケースが多く、依存できる関係を求める傾向にあるのです。例えば子供のころ、親からの愛情が乏しく家庭崩壊を起こしていた場合などは、気になった相手に自分を評価・支持してもらうために良い印象だけを持ってもらえるような行動を起こすことがあります。相手が喜ぶ行動を起こせば自分が評価されると考えてしまうのです。
評価が得られているうちはよいですが、相手を理想化しすぎてしまい、さらなる評価を得ようとすると、どんどんと行動も大胆になっていきます。このとき相手の理想が崩れてしまうような状況が少しでもおきれば急にパニックを起こしてしまい、その印象を持った人を嫌い、自分を守ろうとします。もし恋人同士であれば激しい愛情が嫌悪にかわることもあり、他人との関わりが常に激しく短くなってしまいます。結果的に他人と関わることで自分が傷つくことを恐れ、不安定な対人関係を持つことを避けるようになってしまうのです。
境界性パーソナリティ障害はその経験から、不安定な対人関係がさらに深刻化することも少なくありません。自分が症状を理解し受け入れることで、治療に少しずつ効果が表れるようになってくることでしょう。
境界性パーソナリティについて
境界性パーソナリティの特徴や自覚症状、原因、治療方法や回復までの経緯についてご説明します。
境界性パーソナリティの症状
対応・接し方
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