境界性パーソナリティ障害による自傷行為
境界性パーソナリティ障害で起こりうる症状のひとつに、自傷行為があります。自己破壊的な行動を起こし、この間は自分が周囲と切り離されて意識が遠のくような感覚(解離状態)となり、恐怖心などを感じられなくなっています。自傷行為のあとは快感を覚えることが多く、何度も同様の行動を起こす傾向にあります。特に若い年齢ではリストカットが多く、年齢と共にアルコール、薬に依存するようになります。これらの行動がエスカレートしていくことで自殺未遂へと発展し、最悪の場合は命を落としてしまうこともあります。環境の変化により症状の改善が見られたとしても、ちょっとしたきっかけで再発することもあり、慎重な対応が必要です。
境界性パーソナリティ障害と診断された患者のうち、1回以上の自傷行為を行ったことがある人は75%に達するという報告もあり、関連性は非常に高いと考えられます。ほかの精神的障害によりこれら行動を起こすことも多いものの、動機が違う傾向がみられます。境界性パーソナリティ障害の場合は周囲とのトラブルや裏切り、対人関係で追い詰められた危機感などの見捨てられたという印象が強い傾向にあり、周囲の理解が得られないことでさらに症状が悪化することもあります。症状がみられたときは理解者が長く状況を見守るなどの対応が必要となってくるでしょう。
境界性パーソナリティについて
境界性パーソナリティの特徴や自覚症状、原因、治療方法や回復までの経緯についてご説明します。
境界性パーソナリティの症状
対応・接し方
境界性パーソナリティ障害のチェックテスト
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