メディシノバ、薬物依存症薬の第1相試験、結果は良好

2013年06月29日 18:00

MN-166(イブジラスト)の適応追加を検討

現在、メタンフェタミン依存症適応として、FDAの承認を受けた医薬品は、まだない。メディシノバ(MediciNova, Inc.)は、サンディエゴで現地時間の15日から20日にかけて行われた米国薬物依存問題学会の第75回年会において、MN-166(イブジラスト)についてメタンフェタミン依存症治療の適応を検討する第1相b臨床試験の結果が良好であったことを発表した。

(結晶状覚醒剤(クリスタル・メタンフェタミン)。Wikiメディアより引用)

注意力維持の改善、心血管への安全性を確認

これまでイブジラストは、喘息及び脳梗塞発作後の症状の治療薬として20年以上使用されてきた。MN-166は、ホスホジエステラーゼ-4及び-10の阻害剤、マクロファージ遊走阻止因子(M1F)阻害剤である。炎症促進作用のあるサイトカイン、IL-1β、TNF-a、IL-6などを阻害する働きや、反炎症性のサイトカインIL-10及び神経栄養因子を活性化する働きもある。トール様受容体4(TLR-4)の機能的拮抗剤としても、治療効果があると考えられている。

メディシノバは2004年にキョーリン製薬から、MN-166をライセンス導入し、現在、メタンフェタミン依存症及びオピオイド依存症の二つの依存症を適応とする臨床開発を行っている。

メタンフェタミン依存症の適応に関しては、第1相b臨床試験により、MN-166の1日100mg、1週間投与群で、プラセボ投与群よりも注意力維持において明らかな改善を認めた。さらに、メタンフェタミン投与下におけるMN-166の並行投与によって、患者の血圧・心拍数に明らかな変化が引き起こされることはなく、心血管への安全性を確認した。重篤あるいは重度の副作用もみられなかった。

第2相試験へ

第1相b臨床試験の結果を受け、引き続きUCLAの治験責任医師主導により第3四半期中に、第2相試験が行われる予定となった。資金はNIDA(米国国立薬物濫用研究所)から供与される。

オピオイド依存症適応についても、オピオイド処方薬またはヘロイン依存患者を対象とした臨床試験を、コロンピア大学及びニューヨーク州精神医学研究所の治験責任医師主導の下、NIDAの資金供与により現在実施中である。

▼外部リンク

メディシノバ プレスリリース
http://www.medicinova.jp/pdf/