安静状態の脳活動パターンが自閉症スペクトラム傾向に関与

2014年06月23日 10:00

MRIで脳活動パターンを検討

安静状態での脳活動は、いくつかの脳領域間のネットワークで構成され、これを「デフォルトモードネットワーク(DMN)」と呼び、この部位がいわゆる「社会脳」をつかさどる部位。

(画像はプレスリリースより)

福井大学他のグループは知的障害を有さない自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder: ASD)をもつ青年期男性19名と年齢と知能指数を一致させた定型発達被験者21名を対象に安静時の脳活動を比較。

ASD群では定型発達群に比べて、DMNと連結している領域および連結が弱いことが判明。さらに、自閉症スペクトラム傾向と安静状態の脳機能は負の相関を示すことを確認。

DMN の脳活動パターンが自閉症スペクトラム傾向の客観的指標となる可能性が示唆された。

自閉症スペクトラム傾向

「精神障害の診断と統計マニュアル」第5版において「自閉性障害(自閉症)」、「アスペルガー障害」、「特定不能の広汎性発達障害」と呼ばれていたものが、若干の診断基準変更とともに「自閉症スペクトラム障害」に統合された。

「障害があるか、ないか」という二分法的なものではなく、自閉症の傾向が強い症例から社会的な困難がほとんどない症例までの連続体で表現。

「精神障害の診断と統計マニュアル」第5版はアメリカ精神医学会によって出版され、精神障害の分類のための共通言語と標準的な基準を提示するもの。2013年に第5版が出版。

▼外部リンク

福井大学 プレスリリース
http://news.ad.u-fukui.ac.jp/wp-content/uploads/20140618.pdf