富山大学、職場のうつ病予防には仕事満足の向上が効果的

2019年03月20日 02:00

抑うつ症状の発生と回復についての調査結果を発表

富山大学医学部の研究グループは3月12日、働く人の抑うつ症状の発生と抑うつ症状の回復について、1年間の追跡調査結果を発表した。

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予防は仕事満足の向上、回復は職場ストレスの改善

研究グループは、定期調査を行っている公務員研究の参加者2,088名のデータを用い、抑うつ症状の発症と回復について、仕事のストレスと仕事の満足との関係性を調査した。

抑うつ症状については、米国国立精神保健研究所(NIMH)により開発され、世界中で標準的に用いられるうつ病(抑うつ状態)自己評価尺度(CES-D)を用い、日本人固有の基準値である19点以上を抑うつ症状あり、と評価した。

仕事満足と職務ストレスの心理社会的指標については、英国ホワイトホール2研究と同じ国際的な指標を用いた。

調査では、2009年に抑うつ症状の有無を測定し、1年後の2010年抑うつ症状が新たに発生したグループと、抑うつ症状が回復したグループについてそれぞれ分析を行い、うつ病の発症因子と回復阻害因子を同定した。

仕事満足と職務ストレスを同時解析した結果、1年後の抑うつ症状発生では、「仕事不満足」「未婚」「短時間睡眠(6時間未満)」が影響していた。

1年後の抑うつからの回復では、「仕事の裁量度」「仕事の要求度」などの職場ストレスの影響が強く、「慢性疾患」も関連があった。

抑うつ発症は「仕事満足」、抑うつ回復は「職務ストレス」が大きく影響しており、発症と回復の要因は異なっていることがわかったという。

職場での「うつ予防」には仕事満足の向上、「うつ回復支援」には職場ストレスの改善が効果的であるとのこと。

(画像はニュースリリースより)

▼外部リンク

富山大学のニュースリリース
https://www.u-toyama.ac.jp/

別掲
https://www.u-toyama.ac.jp/