うつ病の原因
うつ病を発症する原因は単一でなく、もともとの性格や考え方の傾向、環境要因などで引き起こされるストレスなどが複合的に絡み合って発症します。
うつ病になる人は、まじめで完璧主義、自分に厳しく、責任感の強い人が多いとされています。このような性格の人は、成果にこだわるあまり、現状に満足せず自分を追い込みすぎる傾向が強く見られます。
また、それ以外の性格でも、「“~しなければならない”、“~であるべき”、という縛りが厳しい」「他人の目や評価を過度に気にする」といった考え方の傾向がある人は要注意と言えます。
上記の傾向のある人は、同じような環境要因があったとしても、そうでない人と比べて「それをストレスだと強く感じてしまう」更に「そのストレスを解消できずに抱え込む」という事態に陥りやすいのです。
次に、ストレスを引き起こしやすい環境要因ですが、親近者との死別や離別、離婚、失業、職場でのトラブル、家庭内のトラブル、育児の負担、身体的な病気、睡眠不足(特に5時間未満の睡眠は要注意)などが挙げられます。
そして、必ずしもつらいことや悲しいことだけではなく、結婚、入社、昇進、栄転、新居への引越しなど、一見喜ばしいことでもうつ病を発症することがあります。それまでの生活リズムが崩れることすべてが、ストレスとなりうるのです。
過去の、あるいは過去から続く現在の親子関係が遠因になっている場合もあります。
幼少期の家庭内不和・過干渉・DVや、現在の親子関係の軋轢のために、親に対する許すことのできない思いがあると、うつ病に繋がることも多く見られます。
上記のような、強いストレス、あるいは長年のストレスの蓄積のために、脳内の神経伝達物質である『セロトニン』が欠乏している状態が引き起こされ、うつ病を発症すると考えられています。セロトニンは精神の安定に効果を発揮し、リラックス状態や睡眠のコントロールに深く関わっています。
うつ病には遺伝も関係していると言われていますが、遺伝病ではありません。確かに、親子・兄弟といった血縁の近い親族にうつ病の人がいると、うつ病を発症する確率が高くなるというデータがあります。しかし、性格や考え方の傾向など、うつ病になりやすい遺伝素因が受け継がれるのであり、あくまでも発症リスクの一つでしかないという見方が正しいでしょう。
うつ病の症状
どのような心の悩みがうつ病に該当するか各症状についてご説明します。
対応、接し方
うつ病のチェックテスト
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