リストカット・自傷行為
自傷行為は自分で自分を傷つける行為です。リストカット、アームカットをはじめとする刃物で体を傷つける行為、根性焼、抜毛、爪噛み、指の皮剥きなど身体を自分で直接傷つける行為はもちろん、オーバードーズ、何度も繰り返される整形、ピアス、タトゥー(刺青)、オーバードーズ、特に女性の場合は不特定多数の異性との性行為(売春、援助交際、風俗)なども自傷行為に入ることがあります。自傷行為の中では特にリストカットが多く、リストカットシンドローム、リストカット症候群、手首自傷症候群と呼ばれています。
リストカットをはじめとする自傷行為は、やり始めると止まらなくなることが多く、繰り返されます。それを見た周りの人々は、決してこころよい目線を送ってはくれません。それが罪悪感になり、さらに繰り返されるという悪循環になります。
自傷行為は薬ではなかなか改善が難しいとされていますので、カウンセリングを受けることをおすすめします。ナチュラルリソースは、リストカットをはじめとする自傷行為の治療を得意としています。
なぜリストカットをはじめとする自傷行為をしなければならなくなったのでしょう。必ず理由はあります。リストカットをはじめとする自傷行為は一般的に良いこととはされていませんが、カウンセリングでの治療の中でそれが自分を助けるための唯一の手段だったことに気づけるはずです。自傷行為と自分を理解し認めることで、自分を助けてくれていた自傷行為に代わる方法が必ず見つかります。
また、親しい方に自傷行為がある場合、あなたの対応の仕方で自傷行為から回復することができます。
自傷行為の特徴
早ければ10代からリストカットをはじめとする自傷行為が始まります。きっかけは、激しい憤りを感じる人もいますが、多くはなんとなく不安、なんとなく落ち着かない、なんとなくイライラ、なんとなく寂しいなどの感覚で、あまり自覚されないことがほとんどです。
はじめは傷が浅かったものが、痛みになれてくるのでエスカレートしていきます。自傷行為を行った直後は不安やイライラなどの不快感から解放されることが多く、それが癖になっていき治りにくいとされています。
またパーソナリティ障害を伴っていることも多くあります。
自傷行為の理由
ストレスの緩和、孤独、寂しさ、自己処罰、自己破壊、生きている証明、血をみると落ち着く、傷が治っていくのをみると落ち着く、痛みを感じたい、自殺願望、怒り、愛情の確認、他人に迷惑がかからない、助けを求めるため、クライシスコール、相手をつなぎ止めるため・・・などさまざまですが、悲痛な心の叫びの表現であることに違いはありません。
自傷行為の原因
孤独、寂しさ、不安などの不安定な感情、怒りなどの破壊的な感情と衝動、解離症状などがあげられます。解離症状(離人感など)があると、自分が自分でないような感覚(心も体も)に陥り、極めて不快な感覚になります。それを自傷行為によって現実感を取り戻そうとすることも多くあります。
では、その極めて不快な解離症状はなぜあらわれるのか?多くは小さいころに虐待(精神的、肉体的)やとても怖い体験をした可能性があります。自分を麻痺させることで、恐怖や苦しみを緩和させようとするためです。その体験が幼少であればあるほど、自分自身への攻撃が強まり、自傷行為を引き起こします。
ナチュラルリソースは、リストカットをはじめとする自傷行為の治療・相談・カウンセリングを得意としています。
自傷行為をしている本人の治療はもちろん、両親、パートナーの方の相談もお受けいたします。
また、専門医療との連携も行っておりますのでご相談ください。