職場でのストレス・ハラスメント
職場でのストレスでうつ病になる人が、30~40代を中心に年々増えています。高い成果を求められることへのプレッシャーや長時間の時間外労働の他、セクシャルハラスメントやパワーハラスメント、近年ではモラルハラスメント(言葉や態度による暴力)等、人間関係においてもストレスを受けやすい環境要因が多くあることが背景となっています。
上司からの声掛けがうつ病の予防に有効なこともありますが、うつ病になりやすい人の傾向として、それを逆にプレッシャーと感じて自分を追い込んでしまうこともあります。
うつ病の症状が現れると、理解のない職場だと「仕事を怠けているのではないか」と誤解されることがあるかもしれません。本人も「自分の努力が足りない」「能力が低い」などと考え、うつ病に気づいていないことがあります。また、上司や職場からの評価を気にして、うつ病であることを自覚しながらも隠して仕事をしている場合もあります。本人の置かれた状況はそのままであるにも関わらず、うつ病の症状のために普段の何倍も疲弊し、仕事の能率も下がるので、ますます自分を責めて症状が悪化しかねません。
まずは、自分の状態をできる限り客観的に上司に伝え、負荷を軽減してもらうことで心身を休めましょう。そして、今までの働き方や、物事に対する考え方を見直していくことで、同様の状況に陥った場合にストレスを回避できるようになるでしょう。
うつ病を発症するきっかけとなった明確な環境要因として、職場でのストレスが挙げられるのであれば、休職する、仕事を変えるなどして状況改善を試みるケースが多くあります。
仕事を変えるといった大きな決断は、症状が回復するまで慎重になるべきではありますが、
自分にとってストレスを受けやすい環境要因や、仕事に対する適性、本当にやりたい仕事かどうかを見直す良いきっかけとも言えます。
休職からの復帰に際しては、「焦らずゆっくり」が基本です。「早く復帰しなければ」と焦れば焦るほど回復は遅くなり、また復帰したとしても再発する可能性が非常に高いためです。うつ病は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら少しずつ回復していくものですので、周りに迷惑をかけていると焦らないことが大切です。
うつ病の症状
どのような心の悩みがうつ病に該当するか各症状についてご説明します。
対応、接し方
うつ病のチェックテスト
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