境界性パーソナリティ障害と家族
境界性パーソナリティ障害の場合、身近な家族に認められたいという思いがある一方で、それが受け入れられない葛藤が行動に影響することがあります。被害妄想も激しくなり不安定な感情が見られ、家で泣き叫ぶ、周囲のものを投げつける、すぐに怒り出すなどの行動がみられるようになります。家族への対応がエスカレートし、それをそのまま放っておいてしまうとさらなる衝動的行動が引き起こされることもありますから、気づいた時点で何らかの対策を行う必要があるでしょう。
家族への対応だけでは境界性パーソナリティ障害とは判断できず、他の精神的障害が関係していることもあります。境界性パーソナリティ障害の場合は家族やその周囲の人が深く関係している可能性が多いため、家族療法によって症状の改善も目指せます。これは個人の問題を家族全体の問題としてとらえ、その問題により症状がでたのがその人だけと判断して、家族全員が今の状況を受け止め、改善を目指していく方法になります。家庭崩壊が起きている場合などもこの方法により症状の回復が見込めることがあります。
家族への対応は時に厳しく、家族もストレスを感じて何らかの障害がでることも少なくありません。長期化すれば症状が悪化し、命に関わる問題が発生することもありますから早い段階での治療が求められます。
境界性パーソナリティについて
境界性パーソナリティの特徴や自覚症状、原因、治療方法や回復までの経緯についてご説明します。
境界性パーソナリティの症状
対応・接し方
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