境界性パーソナリティ障害がもたらす衝動的な行動
境界性パーソナリティ障害ではたびたび、衝動的な行動がみられることがあります。衝動的な行動とはギャンブルや買い物による多額の浪費、性的放縦、摂食障害、アルコールや薬物への依存・乱用、リストカットなどの自傷行為があげられます。これらの行動が起こる原因として、境界性パーソナリティ障害は感情がめまぐるしく変化することから、不安や葛藤を自分で処理することができずにパニックとなって衝動的な行動をとってしまうと考えられます。それらの行動により一時的な感情の安定につながったとしても根本的な解決にはならず、むしろ状況を悪化させることも少なくありません。いずれも軽視することはできず、場合によっては自殺企図で実際に命を落としてしまうこともあります。しかし本人は状況の深刻さに気づかずに周囲から孤立し、境界性パーソナリティ障害であることを自覚していないことが多く、適切な治療が行われている人は少ないと考えられます。
有名人でもこれらの衝動的な行動に悩まされているケースは多く、テレビなどで報道されることもあります。日本人で有名なのは太宰治で、高い知能を持ち感受性も強い傾向があり、自殺未遂を繰り返したのち5回目で自殺完遂しています。マリリン・モンローは愛情に飢え睡眠薬とアルコールに依存し、7回の自殺未遂ののち薬物の過量服薬で命を落としています。
境界性パーソナリティについて
境界性パーソナリティの特徴や自覚症状、原因、治療方法や回復までの経緯についてご説明します。
境界性パーソナリティの症状
対応・接し方
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